9月5日(木)実用数学技能検定グランプリ金賞の贈呈式

 日本数学検定協会の理事長が藤岡市教育委員会に来庁し、「実用数学技能検定グランプリ金賞」の賞状と副賞の盾の贈呈式を行いました。
 贈呈式の後の談話の中で、理事長から、藤岡市で数学検定を受けた生徒は、高校生、大学生になってもさらに上の級の検定を受けているということを伺い、藤岡算学塾の有用性を改めて感じました。
 また、ドイツに行った際にびっくりしたことがあったそうです。それは、ドイツ人の方に「関を知っているか?」と尋ねられたということです。鎖国の時代であったため、世界的には同世代の「ライプニッツ」(ドイツ)や「ニュートン」(イギリス)という数学者の方が有名ですが、数学界における関孝和の凄さを感じたとおっしゃっていました。
 さらに、毎年、奈良の東大寺にまつわる和算の問題を、東大寺に奉納しているそうです。例えば、「もし、東大寺の大仏が立ちあがったら何メートルになるか。」など、答えが出ない問題だそうです。簡単に答えの出る問題ではなく、正しい答えは出なくとも、そこに行きつく考え方が大切だとおっしゃっていました。藤岡算学塾の考え方に通ずる部分を感じました。
 教育長からも、「数学というと理科がセットのように言われるが、数学と社会もとてもつながりの強い学問であると感じている。先の見えない未来だからこそ、理系文系などで分けるだけではなく、興味があることを楽しんでやれるようになると本当の学力がついてくると思う」とお話がありました。
 これからも藤岡市から第二の関孝和が出るように、授業、算学塾ともによいものにしていこうと決意を新たにしました。
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8月1日(木)「藤岡算学塾」(中学生)(4日目)

 「藤岡算学塾」最終日は、群馬大学共同教育学部准教授による講座『「広さ」を数学めがねで捉える』がありました。
 准教授の講座では、生徒たちの知っている「直線で囲まれている面積」と「円に関する面積」ではなく、「複数の曲面(二次関数)で囲まれている面積」を、生徒たちの知っている面積の求め方の概念をアイデアとして求めていくという内容の学習をしました。生徒たちは、その図形を分割しておよその面積を求めていく中で、分割をどんどん細かくしていき実際の面積に近づいていくという、高校3年生の「積分」と「極限」の考え方の入口に踏み込んでいきました。内容が簡単ではないため、時おり難しい表情をしている生徒もいましたが、「関数のグラフを利用して図形をかくことができると知り驚いた。様々な図形の面積を求めてみたいと思った。」や「アンパンマンの顔の面積をはかれると聞き、日常の中にあるものの面積を式で表すって面白い。」という感想がありました。
また、ボランティアとしてきていた藤岡中央高校の生徒や、講座を参観にいらした先生方も真剣に面積を求めていました。
 閉校式では教育長から「勉強で一番大切なのは『やる気』。『やる気』を維持するのは大変だが、ぜひ、来年も『やる気』をもって算学塾に参加してほしい。」と挨拶がありました。
 4日間の講座を終え、生徒たちは、日常の様々なところに学校では教わらない数学が潜んでいることを実感していました。藤岡市の生徒たちが「笑顔、やる気、希望」に満ち溢れて、これからも数学を学んでくれることを願って、中学生の藤岡算学塾を終了しました。
 11月には小学生の算学塾が開催されます。
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7月31日(水)「藤岡算学塾」(中学生)(3日目)

 「藤岡算学塾」3日目は、藤岡市立西中学校の数学教員による「集合の先へ」、藤岡市立北中学校の数学教員による「グランディ数を使って必勝法を見つけよう」の2つの講座がありました。
 西中学校の数学の先生の講座では、中学校1年生で学習する「集合」という概念について学習しました。ただ、中学校1年生では「集合」という名称は知っても、その概念の深さについては学習しないため、本日の講座では少し深堀する内容の講義をしました。生徒たちは大学で学習する「写像」という考え方に初めて触れ、興味がわいている様子でした。
 北中学校の数学の先生の講座では、「21ゲーム」という、1から順に3つ以内の数ずつ互いに数字を言い合い、21を言った方が負けという有名なゲームから始まりました。そこに潜んでいる必勝法について学んだあと、「チョコレートゲーム」というゲームの必勝法について考えました。生徒たちはどうすればゲームに勝てるのかをじっくりと考えていました。最終的には、「グランディ数」という考え方を使うと様々な場面で必ず勝てるということを知り、生徒たちは難しさの中に数学の楽しさや不思議さを感じていました。
 本日の講座では、大学レベルの知識や考え方を知ることができ、数学のおもしろさをさらに実感した様子が見られました。
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7月30日(火)「藤岡算学塾」(中学生)(2日目)

 「藤岡算学塾」2日目は、藤岡市教育委員会指導主事による「見えないものを、見る」、小野中学校の数学教員による「どのくらい期待できるのだろうか?」の2つの講座がありました。
 指導主事の講座では、立方体の切断面について学習しました。今は必ず指導しなければならない内容ではないですが、保護者の皆さんは中学生のころ学習した方がいるかもしれません。なぜ、そのような切り口になるのかを豆腐を包丁で切ることをイメージしながら生徒たちは一生懸命に取り組んでいました。「最初は難しかったけど、コツを掴んだら分かるようになった」という感想がありました。
 小野中学校の先生の講座では、高校で学習する「期待値」の学習をしました。中学校で学習する「確率」の延長にある考え方で、生徒たちは期待値から判断し、宝くじを買うべきか買わざるべきかを決めていました。「期待値は身近な題材なので楽しく考えられた」という感想がありました。
 本日も数学のおもしろさを実感した様子がみられました。

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7月29日(月)「藤岡算学塾」(中学生)(1日目)

 本日より中学生「藤岡算学塾」が4日間開催され、31名の生徒が参加しています。算学塾は、普段学校の授業では教わらない、さまざまな問題にチャレンジすることを通して、数学の面白さ、美しさ、不思議さに気付き、子どもたちの数学への興味・関心を高めることを目的に行っています。
 初日は、教育長から『上毛かるたの「わ」といえば、和算の大家、関孝和。関孝和といえば、藤岡市の出身。皆さんの中から第2の関孝和が生まれてくることを期待しています。』と挨拶がありました。その後、東中学校の数学教員による「図形をもっと身近に」と、鬼石中学校の数学教員による「整数の分析法」がありました。また、今回は、群馬大学大学院生と藤岡中央高校生がボランティアとして参加してくれました。心より、感謝申し上げます。
 東中学校の先生の講座では、4人グループになり、名前のない図形を「見ざる・聞かざる・言わざる」の要領で伝達し、最後の人がどのような図形か当てるというゲーム感覚の講義を行いました。数学の要素を取り入れながら、別の学校の生徒と交流し、仲良くなることができ、最初の講義としてとてもよいアイスブレークの時間にもなりました。
 鬼石中学校の先生の講座では、整数を分析し、その整数が何の倍数になるのかを判定する方法について学習しました。2の倍数、5の倍数は簡単にわかりましたが、3の倍数や4の倍数になるためにはどのような部分に着目すればよいかを生徒たちは見出していました。ぜひ、ご自宅でお子さんから聞いてみてください。「そんなところを見ると分かるんだ!?」と驚くと思います。
 生徒たちの考えが深まった初日となりました。
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