高山社学

1 ねらい

藤岡市の伝統産業であった養蚕の歴史を児童生徒に伝承するとともに養蚕の発展に大きく寄与した「高山社」の歴史的価値について学び、郷土を誇りに思い、郷土を愛す子どもを育成する。

高山社

2 高山社学で身に付けたい資質・能力

  • 高山社や養蚕について主体的に調べようとする関心・意欲・態度
  • 文化遺産高山社跡の歴史的価値について、関係者から聞き取ったり、文献やインターネット等により調べたりして、まとめるための思考力・判断力・表現力
  • 各教科、領域等での既習の知識・技能を統合し、総合的、系統的に高山社や養蚕について探究する技能
  • 明治期の日本の近代化を支えた絹糸産業についての知識・理解

3 主な学習内容(例)

No 学年 教科   備考
1 小1 道徳 紙芝居「まゆダーマンの養蚕改良 高山社」の読み聞かせから高山社や長五郎の業績を学ぶ。  
2 小2 生活科 3年生が育てているカイコの観察を行い、次年時の学習への意欲付けを図る。  
3 小3 理科  単元「季節と生物」の学習において、モンシロチョウとともにカイコガを育て季節ごとの動物の活動や成長を観察する。 ○小学校3年生でカイコを飼う。(卵 配布)
4 小4 社会(*) 単元「地域の人々の生活」において、地域の発展に尽くした先人の具体的事例として高山長五郎や高山社について学習する。 ○市内すべての小学校4年生が高山社を見学する。(市バス利用)
5 小5 道徳 資料「苦心の末の大きなまゆ」生活をよくするために、新しい考え方や方法を主体的に生み出そうとする態度を育てる。  
6 小6 社会 欧米の文化を取り入れ、近代化を進めた明治政府の殖産興業の象徴的な施設である富岡製糸場の学習の際、高山社の果たした業績を合わせて学習する。  
7 中1 道徳 資料「藤岡市で養蚕改良に尽くした高山長五郎」自分の目標に向かって、困難なことにくじけず粘り強くやり通そうとする態度を養う。  
8 中2 社会 近代日本の歩みと国際社会 殖産興業の町長である富岡製糸場の学習において高山社の役割について学習する。  
9 中3 道徳 資料「高山長五郎」養蚕法の開発に尽力した長五郎の生き様と、考案した「清温育」が地域の養蚕業を支えた功績の偉大さを知り、地域を愛し、地域のために力を尽くそうとする心情を養う。  
10 小・中学校 総合的な学習の時間 美九里西小4年生は高山社について課題を見つけ、自ら解決するため、調べ学習を行っている。他の学校にこの実践を紹介して、参考にしてもらっている。  

高山社学