田中教育長

令和2年度のスタートにあたって  令和2年4月1日


 藤岡市は、笑顔とやる気そして希望に満ちた児童生徒の育成を合言葉に、知・徳・体の調和のとれた人間形成を目指す学校教育を推進しています。そのための方策として、コミュニティ・スクールの推進を基盤とする小中一貫教育に取り組んでいます。
 コミュニティ・スクールとは、学校運営協議会を設置している学校のことです。藤岡市では、中学校区ごとに連携型小中一貫校として一つの学校運営協議会を設置しています。この協議会では、小中一貫教育の推進についての理解と承認、学力向上や学校課題解決に向けた熟議などを行います。つまり学校運営に関して、計画、評価、改善などに辛口の応援団として深く関わることになります。
 この学校運営協議会が特に注視していく取組が小中一貫教育です。これは、これまで長く行ってきた小中連携を基にさらに進めた取組です。小中学校が目指す児童生徒像を共有し、9年間を通じたカリキュラムを作成し、それを基に行う系統的な教育です。しかし、特別なことをするのではありません。あくまでも授業がこの小中一貫教育の中心です。学びの連続性と生徒指導の継続を授業に取り入れた指導を、9年間、一貫してやっていこうというものです。
 なお、コミュニティ・スクールと小中一貫教育は極めて親和性の高い取組です。地域という空間的なつながりと9年間という時間的なつながりを大切にして児童生徒を育てたいという願いがあります。コミュニティ・スクールは、体制づくりであり、小中一貫教育は、その中で行われる教育そのものと考えています。また、これらは、児童生徒と向き合う時間の確保や業務改善にもつながることがわかってきました。
 コミュニティ・スクールと深く関わって地域学校協働本部があります。これは、学校運営協議会が計画、評価、改善を主に受け持つとすれば、地域学校協働本部は、実際の活動を受け持つ組織ということになります。これまでも、各学校において、読み聞かせボランティアをはじめ、地域での児童生徒の見守りのボランティア、職場体験学習の受け入れ先など、様々な協力をお願いしてきました。これら児童生徒に関わる全ての方々が、この地域学校協働本部の一員です。藤岡市では、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動との一体的な推進を目指しています。
 終わりになりますが、教職は児童生徒一人一人の人生を決定する可能性のある崇高な営みです。児童生徒一人一人が自分は多くの人から愛されているということを知れば、必ず笑顔とやる気と希望へとつながります。それが教育の原点だと思っています。学校のすべての教職員がつながりを大切にし、笑顔とやる気と希望をいっぱいにして、児童生徒とともに充実した学校生活を送っていただくことをお願いして訓辞といたします。

令和2年4月1日

藤岡市教育委員会教育長  田中 政文