読書活動・ICT利活用

読書活動の推進

 藤岡市では、学校図書館において、児童生徒が休み時間等に自発的に読書できる環境を整えたり、授業で調べ学習等を行う中で図書に親しませたりすることを通して、児童生徒の読書活動を推進しています。

「家読※の日」-電子メディアの上手な活用を含めた読書の習慣化- の実施について

 ※「家読(うちどく)」とは、「家庭読書」の略語で「家族ふれあい読書」を意味し、「家族みんなで読書をすることで家族のコミュニケーションを深める」ことを目的にした読書運動です。

 「家読(うちどく)」運動は学校の「朝の読書」運動の家庭版としてスタートしました。この運動が提唱された背景には、オンラインゲームやインターネット、携帯電話からスマホへと子どもたちを取り巻くメディア環境が著しく変化し、メディア漬けになった子どもたちの心は不安定な状態になったり、家族との会話が少なくなったりしたという現代の社会的問題が関係しており、読書という方法で和やかな家庭環境をつくり、家族のコミュニケーションを図ることで「家族の絆」を深めることを目的とした提案型読書運動として実践されています。

 藤岡市教育委員会では、令和3年度4月より毎月第4土曜日を「家読の日」と制定し、ご家庭に協力いただきながら、子どもたちの読書習慣を身に付ける取組を進めています。親子で読み聞かせをしたり、読んだ本の感想を話し合ったりして読書を通して家族のコミュニケーションの時間を深めてほしいと思います。

メディア視聴と読書の調査

 本調査は、市内の全小中学生を対象にスマホやタブレット等の所持率や利用内容、また、家庭での学習時間や読書時間等についてアンケートをとり、その結果から児童生徒のメディアとのよりよいかかわりについて考えていくために行っています。

 子どもたちのメディア視聴と読書に関する現状を明らかにし、学校・家庭・地域が一体となって、子どもたちがメディアを適切かつ安全に活用できるようにするとともに、読書に親しみ、読書が好きになるよう指導の充実を図ることを目的として毎年実施しています。

藤岡市のGIGAスクール構想の推進について

 今日の社会では、仕事でも家庭でも、社会のあらゆる場所でICTの活用が日常のものとなっています。これからの時代を生きていく子どもたちにとって、タブレットP Cは鉛筆やノートと並ぶ必須な道具となります。国においては、令和元年12月に、学校における1人1台端末の整備を行うことを決定しました。それを受け、藤岡市教育委員会でも全小中学校の児童生徒1人1 台のタブレットP Cの整備と、高速大容量の通信ネットワーク環境の整備を進めています。

1 藤岡市がGIGAスクール構想の実現で目指す教育

 藤岡市では「コミュニティ・スクールの推進を基盤とする小中一貫教育の充実により、笑顔、やる気、希望に満ちた子ども」の育成を目指しています。各一貫校では、目指す子ども像と教育目標を共有し、9年間を通した系統的な教育課程のもと、学びの連続性と生徒指導の継続を踏まえた教育を推進しており、この教育活動に1人1台端末の活用を取り入れることで、藤岡市の教育活動がより充実するものと期待をしています。GIGAスクール構想の実現により、コンピュータを学習に活用できる子どもを育て、その子どもたちが将来、I C Tを活用して、社会の様々な問題を解決していくことを目指していきます。

2 1人1台端末の活用

 1人1台端末を授業で日常的に活用することで、今後、子供たちにとって必要となる情報活用能力(情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報モラル等の情報社会に参画する態度)を育成することや、一人一人の個性に合わせた教育の実現を目指していきます。これは新たに始まるものではなく、これまで各一貫校で行われてきた主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業をさらに充実させることにつながります。また、災害や感染症等による臨時休校などの緊急時対応として、子どもたちの学びを保障できるように活用していきます。

3 教職員と児童生徒全員へのアカウントの配付

 1人1台のコンピュータ端末環境での授業では、学習履歴の保管や情報のやり取りを「クラウド」と呼ばれる場所で行うことが基本となります。そこで藤岡市教育委員会では、教育活動に民間クラウドサービス「G-Suite forEducation」を活用するため、教職員と児童生徒全員のアカウントを取得いたしました。アカウントを利用するための基本情報は、学校の状況に応じて段階的に、児童生徒及び保護者の皆様にお知らせいたします。

Google社 G-Suite for Education

 Google社の提供している、コンピュータを活用して学習の効率化を図る教育用のサービスで、今回の1人1台端末環境の整備において、国が認め、県が推奨する民間クラウドサービスです。特徴としては、インターネット上にあるソフトを使い、ファイルを保存したり、共有したりしていく仕組みになっていることです。そのため、インターネットにつながるタブレットP Cさえあれば、学校だけでなく、家や外出先からもそれらのデータを閲覧したり利用したりすることができます。そのため今後臨時休校等があった場合には、家庭学習を行う際にも利用することができます。群馬県内ではすでに県立高等学校全校での利用も始まっています。

個人情報の取り扱いについて

 「G Suite for Education」で扱う個人情報は、写真、動画、授業プリント、課題、児童生徒が取り組んだ課題及び記名式のアンケートです。これは、文部科学省が定めた令和元年12月版「教育情報セキュリティーポリシーに関するガイドライン」で分類される情報資産のうち、分類3(児童生徒の学習系情報や写真)及び分類4(学校事務や学校の中で一般に公開される情報)に当てはまります。 アカウント発行は、児童生徒及び教職員、1人につき1アカウントとし、教育情報セキュリティ管理者がセキュリティ面に気を付け、管理・運用を行います。

4 藤岡市のGIGAスクール構想の進捗状況

○校内ネットワーク整備
   市内小中学校16校の高速大容量の校内ネットワークを令和3年1月末に整備完了

○端末整備
   小学校はipad、中学校はChromebookを令和3年2月までに配備完了

○アカウント
   教職員及児童生徒への1人1アカウントを配付し、令和2年11月から段階的に運用開始
    ※ Google Workplace、ミライシード、Office365 等

○各学校への支援体制
   GIGAスクールサポーター6名(令和2年11月〜令和3年3月)→1人1台端末の導入支援 等
   端末管理支援員2名(令和3年4月〜)  →1人1台端末の管理・運用支援 等
   ICT支援員、DX支援員等(令和3年4月〜) →授業支援 等

○研修経過
   小学校プログラミング研修(令和2月10月)
   Googleアカウント管理・運用研修、情報モラル・セキュリティー研修(令和2年11月)
   Google Workplace活用研修、情報モラル・セキュリティー研修(令和2年12月)
   ミライシード活用研修 毎月1回リモート研修を実施(令和3年2月〜)
   県指定「ICT活用促進プロジェクト」にかかわる鬼石地区3校で行われた研究授業の動画視聴研修(令和3年3月)