東中学校区の小中一貫教育を推進するため、「東連携型小中一貫校 いじめ問題解決に向けた教育懇談会」が開催されました。学校運営協議会が中心となり、学校・家庭・地域が一体となって子どもたちの健やかな成長を支えることを目的に毎年行っているもので、今年度も地域づくりセンター藤岡で実施されました。

　はじめに、学校運営協議会会長より「保護者・地域・先生が集まり、意見交換をしながら、子どもたちが自信をもって学校生活を送れるよう力を合わせていきたい」との挨拶がありました。続いて、美九里東小学校校長から、１０月２３日に行われた東人権サミットの紹介と、同校６年生の学習の様子が動画で示されました。「どうしていじめは起こるのか」「なぜいじめはなくならないのか」という問いをもとに、児童生徒が真剣に話し合い、自分たちなりの考えを深めていく姿が共有され、参加者に大きな気づきを与えました。

　熟議では、「『いじめを生まない社会をつくるためのメッセージ』を発信し、いじめのない地域をつくろう」というテーマのもと、保護者・地域住民・教職員がグループに分かれて意見を交わしました。人権サミットで子どもたちが見いだした課題を手がかりに、子どもたちにどのような言葉を届けるべきか、大人としてどのように寄り添い、日常の関わりの中で何ができるのかについて、立場を超えて活発な意見が出されました。

　最後のまとめでは、「困ったときは大人に頼っていいんだよ」「子どもたちが安心して過ごせる居場所をつくっていくよ」といった温かいメッセージが確認され、今後は学校運営協議会を通じて整理した内容を発信していく予定です。今回の懇談会は、地域と学校が一体となって子どもたちの未来を真剣に考える、有意義な機会となりました。