英語教育の充実

英語教育の充実について

概要

本市では、国際社会において主体的に判断し生き抜いていく資質や能力を身につけることを主たる目的とし、英語教育の充実を図ってきた。英語教育をとおして語学力を身につけるとともに、ALT等とふれあうことで、国際感覚や豊かな表現力を身につけ、外国の人々と積極的にコミュニケーションを図ろうとする子どもの育成を目指している。

 小学校では、平成16年度より小学校専属のALTを配置し、市内の全小学校において英語活動に取り組むとともに、小学校から中学校へと一貫した英語指導が展開できるよう取り組んできた。 さらに、平成23年度よりALTを増員し、指導要領改訂に伴う5,6年生の「外国語活動」実施に対応するとともに、1年生から4年生を含む全学年においても「外国語活動」が実施できるように体制を整えてきている。このことにより、児童は小学校低学年からALTの生の英語に触れ、外国語に慣れ親しみながら、小中9年間の継続的な英語学習を展開することが可能になった。

 中学校においては、平成3年度よりカナダ・リジャイナ市と協力し、ホームステイプログラムを実施している。25名の生徒が隔年でお互いの市を訪問し、10日間のホームステイを行い、国際交流を行っている。こうした2年にわたって同一の生徒と交流する点が、本市の中学生国際交流事業の特徴である。
こうした事業によって、英語教育の更なる充実を目指している。

藤岡市の英語教育について

1 藤岡市の目指す英語教育のねらい
  9年間の体験的なコミュニケーションを通して、積極的に自分の思いや考えを伝えようとする児童生徒を育てる。
2 目指す児童生徒像
  英語に興味をもち、他者との関わりを大切にしたり、自分や身のまわりのことなどを積極的に表現しようとしたりする児童生徒
3 指導の重点
  一貫校としての教科部会の充実や兼務教員の活用等を通して、9年間の学びのつながりを大切にした小中一貫英語教育を行う。
(1)小学校
  1 学びのつながりを大切にし、聞く、話す(やりとり・発表)を中心としたコミュニケーション活動を充実させる。
  2 担任等が中心となって授業をすすめ、ALTを積極的に活用するなどして、英語を使って人と関わる喜びや楽しさを味わえるようにする。
(2)中学校
  1 小学校での学習を踏まえ、小中一貫した英語教育を行う。
  2 実際に活用する場面を設定し、4技能を統合した活動を設定する。
  3 オールイングリッシュで授業を行うことを基本とする。
  4 CAN-DOリストを活用し、「できること」が積み上げられる授業を行う。
4 特別の教育課程の内容
(1)特別の教育課程の概要
 小学校第1学年から中学校第3学年において小中9年間一貫した英語教育を行うため、小学校第1学年と第2学年において、外国語活動を実施する。
(2)学校又は地域の特色を生かした特別の教育課程を編成して教育を実施する必要性
 本市では、「学びのつながり」と「生徒指導の継続」をキーワードに、各中学校区における小中学校を連携型小中一貫校とし、小中一貫教育を推進している。英語教育においては、特別の教育課程申請を行い、平成27年度より小学校1学年から4学年で外国語活動を新設し、小学校1学年から中学校3学年まで一貫した英語教育を行ってきた。平成30年度より、学習指導要領の改訂に伴い、第1学年、第2学年のみ特別の教育課程申請を行い、外国語に慣れ親しみながら小中9年間の学びのつながりを踏まえ、英語教育の充実を図る。
5 実施の効果及び課題
 ○実施の効果
 特別の教育課程の編成・実施として、「外国語活動」においては、各学年の指導計画を整備し、発達段階に応じた指導を系統的に行っている。小学校低学年からALTと触れ合う体験をできるだけ多く確保し、ネイティブの英語に触れる機会を重ねながら、低学年、中高学年、そして中学校へと継続的に学習を展開することができる。このことにより小中学校9年間を見通した社会に開かれた教育課程を実施し、本市で目指す「笑顔」「やる気」「希望」に満ちた子ども達の育成を推進することができる。
 ○課題
 今後は、9年間を見通した社会に開かれた教育課程のさらなる充実のため、「外国語活動・外国語科」と他の教科・領域等の関連を明らかにする必要がある。

令和6年度 カナダ・リジャイナ・ホームステイ